みなさんこんばんは。
KTM250EXCF.SIXDAYS/14モデルの点検整備を行いました。車両は最近中古車で購入されたという事ですが、ダート走行無し、全体の走行時間も殆ど伸びていない極上中古車でした。ほぼ新車納車整備といった内容になりました。ステムベアリング、前後ホイールベアリング、スイングアームの付け根のベアリングなど、グリスアップを行いました。新車時はグリスは当然入っていますが、シールリップの淵にはグリスが行き届いていません、たっぷり塗っておくと二年三年後のベアリングの耐久性に差が出ると思います。
FI車両ですので、スロットル関連の配線を中心にカプラーにシリコングリスを詰めました。腐食防止のためです。その他各部ボルトのグリスアップ、グリップワイヤリング、緩みやすいボルトにネジロックなどの作業を行ないました。
右側のフロントフォークの作動に違和感が有りましたので点検しました。WP/4CSタイプのフロントフォークです。本来カートリッジ内は完全ではありませんが密閉されていて、ピストンロッドを押し込むと反発して戻ってくる構造です。ロッドを動かしてエア抜き作業を暫く行なってみたのですが、なかなか正常な動きにならず、最終的に分解を行いました。原因はカートリッジの内径8MMのシールが痛んでいたみたいです。ピストンロッド内にもオイルが入り込んでいましたので、リバウンドアジャスターのOリングも一緒に交換しました。殆ど走らせていない車両でも何年か経つと解らない物だと勉強になりました。
KTM歴は相当長いお客さまです。何年か離れていて久しぶりのKTM車購入という事でした。相変わらず良い車両ですので気に入っていただけると思います。またご連絡をお待ちしています。お仕事のご用命をいただき、誠にありがとうございました。