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サスペンションまとめ その1

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 今回はリアショック(09)のまとめです。ほぼ自分の好きな動きになったと思います。

 このグラフは、08のモデファイ(現在使っているショック)と09のSTDの比較をテスターにかけて表したものです。勿論、僕はダンピングテスターなんぞは持っていませんので、お願いしたのはトガシエンジニアリング様です。

 7Dが現在使っているいる08改で、7Eが09のSTDになります。適当に見てもらえれば良いのですが、08の方が初期から固くて、最後まで固い状態です。この写真では見えないんですが、7Eの方は最初は緩やかに立ち上がってきて、途中から08と平行線を辿っていきます。これを見る限り7E(09)のショックは比較しても初期作動が良い、優秀なサスペンションだと思います。

 ただ乗ってみると最後の踏ん張りが足りないんです。目標は7Eのラインをエンドに向かって7Dに近づけていくという内容でした。やれるものならやってみなさいという返答をいただきました。

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 PDSの特性を良く知っている人ならすぐにここにたどり着くと思います。ニードルです。

 まあ簡単に言うとオイルの通路を絞るアイテムで、フロントフォークで言ったらオイルロックピースと言ったところでしょうか。PDS以外のショックでこんな物を使っているショックは僕は見たことが無いのですが、ショックのパーツとしたら独特のパーツだと思います。

 左が今回使ってみようと思って選んだパーツです。09のSXに使われているものです。右がSTDです。09のショックに関しては、これまでにシムの積層を変えてみたり、それに対するスプリング交換をしてみたりしてきましたが・・・イマイチだったんですよね。挙句の果てにイシゲさんには罵声を浴びせられたりして。まあそんな高価なパーツでもないし交換してみようと思ったのですが・・・。

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 パーツリストを見るとニードル単体のパーツが見あたらないいんですよ、07までは出ていたんですが・・・

 嫌な予感は的中してショックボディーとコンプリートになってました。一体いくらするんだろうと思って調べたところ、\49,455でした。まぁ、カネの問題じゃねー、の精神(力)ですね。

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 で、迷わずショックボディーを購入しました。とりあえずそのままピストンロッドを移植して完成させたら終わりなんですが、一応僕も仕事でやっていますので、ボディーを分解してニードルを取り外しサンプルにしました。量産するほど仕事は無いんでしょうけど(笑)、幾つかは作ってみました。以前トガシさんで作ってもらった特工が活躍します。

 ただオランダ人はなんで?って言うほどロックタイトが好きみたいです。どのネジを緩めるにも一苦労するんですよね。もしくは、08以降のタイプは、ここは分解してはいけません、という事なのでしょうか?。とにかく出来上がったニードルを再度組み付けてみたんですよ。

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 さて、このニードルに対してどんなシムの積層にするのか? とまあいろいろ考えました。いろいろ考えた結果、とりあえずEXCのそのものズバリが現時点では一番良いかな?という何とも単純な結論でした。

 写真はナンバー2ピストンのオイルの逃がし、以前はこれが気に入らなくて閉じていました、ですが今回はそのままにします。最近感じたんですが、フープスなんかでこの状態を残しておいた方がギャップに対してタイミングが取り易いんですよね。その他の場面でも(固い路面ならなおさら)ストロークしてる感じがあって良いと思います。多分ですけど。

 とりあえず自分でテストしました。思った通りの動きで満足でした。なのでこれを全日本の九州向けにABさんと、ただ今絶好調(か?)の大川原くんに手渡しました。さてさてどーなる事やらですよ。

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 最近、以前から使っているSHELLのフォークオイル5番が中身(成分)ががらっと変わっちゃったんです。もともとWPフォークのSTDのオイルは割と固めの5番が入ってきます。以前にもテストした事があったんですが、柔らかいオイルより固めのオイルがマッチするんです。これまで使ってきたSHELLの5番はそう言った意味でほんとにピッタリ来るフィーリングだったのですが、今回ちょっとショックでしたね。新しいオイルはかなり柔らかめだったんです。

 でもまあテストがてら使ってみるかな? と思い最初はそのまま使いました。でもフォークがはねちゃって駄目なんですよね。ダンパーが効いてないんです。こう言ったフィーリングって逆にフォークが固いイメージになったりします。ダンピング・リバウンド共に固めに振っても対応できないレベルでしたので、それならと、オイルを作る事にしました。一瞬、積層を再度変更しようと思ったのですが、今更そんな人間力も残ってなかった(笑)のと、作業手順で考えてこれが普通だと判断しました。10番のオイルを少しずつ混ぜて、二回、三回と乗りました。やっぱり少しずつ良くなるのですが、考えていた混合比より最終的には随分多めに10番を混ぜました。最後は目を瞑ってウラーーッと混ぜて(ウソです)完成しました。かなり良いオイルが出来ましたー。中島さん、この色、ちょっと前のWPの純正を思い出しません?

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 今回の最後もマリオチャンバーです。後ろの写真、チェスターフィールドのトランパスパーカーがなかなか雰囲気出してるでしょ?。

 その後、キャブレターを38mm、39mmと変更してみていろいろテストしています。並行してDOMAパイプも使っているんですが、チャンバー自体の比較としては、断然マリオチャンバーが良いですね。39mmのキャブはABさんから借りたものです。SUGOの前あたりからABさんがセッティングがなかなか出ないと困っていましたので、自分のバイクに取り付けてテストしてみたんです。なんですが、僕のバイクではいきなり絶好調で、あれ?って思ったんです。ABさんのバイク、CDIが壊れてました(爆笑)。

 CDIってトラブル多いんですよね。ノーマルの36mmに戻すと症状は出ないんです。ビミョーなんですよね。「それじゃあ新品頼んどいて」とさらっと言ってのけたABさんがかっこよかったですよ。

 マリオチャンバーと39mm、これが一番バカパワーが出ますね。でもこう暑くて湿気も多い時期ですとセッティングがかなりシビアになってきます。真冬の空気の濃い時期だとベストだと思います。

 対して38mm、こちらはパワー感も申し分なく、何より低速からのつながりが非常に良いです。面白いテストでした。九州に向けて38mmをABさんに渡しました。さてさて、どんな結果が待っているか?? ですね。

2009.06.04.
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