今回はシーズンオフの中間地点あたりということで、今までのまとめといった内容なんですが、セッティングってうまく決まったかと思うとそうではなかったと引き返してみたり行ったり来たりするものなんですよね。なかなか難しいものです。
まずは前回購入した38mmなんですが、まあ当然ですが非常に良かったです。36mmのフィーリングにそのままトルクを乗っけた感じで、トルクの谷もなくて乗りやすくパワーが出た感じでした。ドカンと来ませんので39mmに比べると面白みに欠けますが、レース向きですね。なぜ最初からこれを使わないんでしょう?。絶対おすすめです。あと外観もノーマルの36mmと一緒っていうのが渋いでしょ?
キャブレーションは、現在写真の通りです。
最初はMJ182、PJ45、JN、NOZH、ニードルポジション4段、エアスクリュウ一回転開けで始めました。セッティング方法はやっぱり下を濃い目にして、その濃いガスを上に引きずりつつ上ですっきり燃やしちゃおうみたいな感じです。乗りやすいです。
手っ取り早くパワーを出して更に乗りやすくする場合、このバイクに限ってですがこの方法が一番良いですね。チャンバー、サイレンサーを変えるよりずっと効果があると思います。まあ車両の見栄えは地味ですけど、排気をいろいろ変更するよりリーズナブルですし、キャブレターは凹んだり歪んだりしないですしね(笑)。
忘れてはならない36mmのキャブレーションのまとめです。
最初に乗ったのが9/7(勝沼)でした。
MJ168 PJ45 JN NOZF P3 AS一回転
で、11/2(木更津)
MJ168 PJ45 JN ZF P4
それから12/1(やっぱ木更津)
MJ168 PJ45 JN、NOZE P4
12/7(再度木更津)
この日PJが48になります。その他一緒です(ここポイントです)。
そして12/14(パレ那須)雪が降ってました。ここがMAXです。
MJが172になり、あとは一緒です。関東ではこれ以上濃い目にする事は無いんじゃないかなーと思います。
あくまで僕のセットの方法なので、みなさんがこれでOKという訳ではないと思いますが、こんな感じで乗ってました。参考になるでしょうか?。
バンプラバーがシリンダーカバーにめり込むほど底付きしました。場所は日晃スポーツランド。このコースはもー本当にKTM(PDS)にとって相性の悪いコースだと思います。サンドコースなんですが、サンドの下はカッチカチに固くてしかもハイスピードのうねりのあるストレートがあります。シーズン前サスペンションの出来を確認しに行って、ガックリして帰ってくる事が過去に何度も有りました。今回も同じだったのですが・・・
結局、09のショックは現在のままではダメダメだったんですよね。現地でスプリングプリロードを3回転(限界だと思われる)締めて乗ったりしたんですが、対応出来ませんでした。一緒に走ってたイケチューさんの08-125SXは絶好調。しかも現在走りもシャベリもノリノリのイシゲさんには「お前のバイクの底突き性能は0点だな」とか言われる始末で、もうガックリでしたよ。
「積層チェーーーンジ」の風景です。ショックは今後に向けていろいろ試していく段階です。まずは基本に帰ってスプリングをワンレート上のものにしてみます。プラス積層増しと、多分ここが最大のキモになると思われるニードルの変更ですね。ちょっと暫らく時間がかかりそうな課題になってしまいました(ナカジマサンよろしゅーね)。
フォークはコンプレッションタップのみ外してコンプレッション側をプラスしました。フォークは今までの状態でもすごく良かったのですが、バランスを取る為にってことと、ダンパーの締め込み(伸び・圧共に)がここのところ多くなってきていたということが理由です。
結果的にはフォークは現在とっても良い状態で、セッティング変更後のフォークとずっと使っていた08のショックの組み合わせで再度木更津でイシゲさんに乗ってもらったところ「お前のバイクはやっぱ満点だな」とか言われました。何だか「はあ?」って気分だったんですが、チームメイトの僕より速いライダーに評価してもらえるのってとってもうれしいもんですよ。
車高調整。サスペンションのダンピング特性の変更と並行していろいろ試してきました。08モデルからこのフレームに乗ってきて、何となくフロントとリアのバランスが良くないと感じていましたので、09はフォークも少し短くしました。
写真のカラーは以前に入れたものですが、現在はフォークの内容は変えず、ショックに更に2mmのカラーを追加しました。このあたりがベストですね。このバイクに関しては極力レーシーなフィーリングを失わず、低重心にしたいというコンセプトで行ってきました。一応。
なので何も言われず跨ってみても「なんか違うんですか?」くらいなもんなんですが、実際走行してみるとコーナーの倒しこみなんかがノーマルよりスムーズに出来るんですよね。ギャップの走破性も僕のレベルでしたら全く問題ありません。このバランスはみなさんにも試していただきたいなーと思います。使用状況はそれぞれ違ったものになると思います。まずは違和感無く跨れるのって大事な事だと思います。
そういえば、この前シェルコに乗る機会があったんですよね。もーびっくりするくらい良かったです(いろんなとこで言われてますが、やっぱ同感でした)。まぁ僕の勝手な感想なのですが、一番の理由は体格に合っているって事かなと思います。日本人向けに作ってくれたのかなーって思うくらいです。それからフロントタイヤの接地感が半端なく良いんですよね。当然ヒラヒラなんです。試乗はMXコースをたったの2周しかできなくて残念だった分、どーしてこんなに良いだろーってのが強いです。サスペンションがとかフレームがとか一体どうなってるんでしょうね?
最近の欧州車ってどれもこれも車高が高くてフレーム剛性があって、サスペンションも固い感じのバイクが多いと思います。僕が常日頃行っているセットの内容って結構正反対な事が多くて、俺って時代に逆行してるよなーとか考える事が多かったんですが、シェルコに乗ってみてなんか少し安心しました。ヨーロッパ車のイメージを残しつつ乗りやすいバイク。そんな風に仕上げていきたいんですよね。
関連するエントリ:
- 雑記006 〜 キャブレター交換
- 雑記004 〜 ショック
- サスペンションオーバーホール&リバルビング