今年も一通りのビッグイベントが終わりました。まだ来シーズンに向けてのマシン選び、スケジュールなんかを決めるには早いかもしれませんが、気の早いライダーなら準備に入っている人もいるんでしょうね?
まぁ僕は今レースに参加していませんので一年中シーズンオフみたいなものですが、マシンを煮詰められるこれから春先ってある意味シーズン中より好きなんですよね。関東では山は走れるところが少なくなりますが、その分コースを走りこめる良い機会が増えます。毎週何かしらの課題を持ってライディングやマシンのセットに集中出来るんですよね。
来シーズン一発目のレースで良いタイム・良い結果が出せるように良いシーズンオフにしましょうね。このページを読んでくれてるライダーが、何か参考になったと感じてくれたらうれしいです。
あと、お手伝い出来ることがあれば何か仕事下さい(笑)。
キャブレターのセッティングです。なかなかベースになる「この辺」ってのが見つかりません。週一しか乗っていないのと、気温も週末ごとに変わる時期なんで当たり前ですが・・・先週のこれは良かったですね。
中低速は濃い感じで(ツキがだるいので、乗りやすいです)、上が丁度かやや薄めなんでスカッと爽快です。ニードルジェットはまだEよりFのがいいみたいですね。
これからまた変えて行きますけど、まあまあこんな感じです。
今回ハンドルを交換しました。お客さんの車両を整備していて気がついたんですが、結構みなさんハンドルを変更しているんです。で、いろいろ聞いてみると、曲がりとか高さは勿論ですが、長さまで気にしている人が多くて、自分でカットしたりして好みに合わせているんです。みんななかなか鋭いなーと思ったので、僕もやってみました。
一応僕にも好きなハンドルがあって、タイプはKTMの04、05あたりで使っていたレンサルです。ストレートな形状で、低めにセットされます。
そして切ります。両端で5mmずつ、寸法は790mmです。僕にとってはこの位が好みです。これ以上切ると振られ始めたとき押さえが効かなくなって来る感じがするからです。
何故短くするかといったら、やっぱりコーナリングし易くなるからです。短いとコーナリング速いですよー。
何年か前は山遊びをする機会が今より多くて、ウッズなんかで木にぶつからなくてよいんでもっと短くなんてやっていたんですが、今はこの辺がちょうどいい感じですかね。あとステアリングダンパーなんていうのもありましたし。今はバイクの性能も上がっていますし、極力軽い方が良かったりして、まず使っていませんが、CRFに標準で使われているやつなんかはすごく興味があります。試してみたいです。
本題前に、ショックスプリングのプリロードを計っています。
サスペンションのオーバーホール後、最後に気を使う作業です。PDSはサスペンション性能をかなりショックスプリングに頼っていると思います。ですのでプリロードが1mm違うとがらっと動き方が変わってしまいます。計るとき、メジャーは同じメジャーを使って、測定位置も同じ場所が良いと思います。
コースコンディションだとか、なんかショックの動きが変だな?って感じたとき一回転ずつ調整してみてください。意外とあっさり問題解決することってありますよ。
今回の本題です。フォークも決まって、前回試行錯誤して、ちょっと不本意なんですがショックは08改にしました。もう殆どOKで乗っていても楽しくて、レースに参加していない今の僕ならこのまま来年のモデルまでいっちゃおーかーって感じも一瞬するんですが、まだまだこっからです。
出来上がっての初乗りはモトパーク森。サンドのぶっ飛ばしコースです。爽やかに飛ばせます。オーナーの森さんも優しいです。おまけにバックフッリップとか運がよければ無料で見放題なコースです。この日もフリースタイルライダーを横目に一日目一杯走りました。
で、その結果がこの写真。フルボトムしてないんですよね。下手ですがジャンプも飛びましたし、大体あれだけアップダウンがあるんだからボトムまでいっても良いと思ったんですが。サスペンションの動きはすごく良いし不満はないのでこれだけマージンがあるのも良いと思いました。
そして、このマージンの分を試しにローダウンしてみようかと思ったんです。
ライディングの後はメモを取ります。「さて、どうしようかなー」って思ったとき読み返します。現在かなり殴り書きで、あまり見せられるものではないのですが(以前はもっとちゃんとしていたんですよ、天候、気温、海抜、体調とか・・・本当です)、一応乗るたびに書くようにしています。
現在のバイクの状況を知っておく事はすごく大事な事で、過去の状況も思い出せますし、次回のイメージにもつながります。自分はセッティングのことは解らないからっていう人ほどお勧めだと思います。徐々にシンクロしてくるハズです。
そんなこんなで考えてみた結果・・・
これです。こんな微妙なの・・・って突っ込みが入りそうな寸法なんですが、これで決めました。ショックに関してはシムの入れ替えをした時点である程度車高が落ちましたので、かなり薄めのものです。
それに対して、フロントなんですが、08以降なんとなくノーマル状態でチョッパーな感じがありました。コーナーなら曲がりにくい、山ならつづらの切り返しがしにくいみたいな感じです。ですのでリアに対しては厚いカラーと考えました。
今まではフォークの突き出しは目一杯出していました(リバウンドアジャスターにくっついちゃう位です)。それをローダウンする事によって、一般的な位置でセット出来るようになりました。
「じゃぁ今まで通り突き出しておけばいいじゃん」って突っ込みも入りそうなんですが、突き出してあるフォークとローダウンしてあるフォークは乗ってみると違いがあるんです。この状態なら突き出し、つき下げ、両方可能な状態になります。
そして試走してみました。場所は関東のEDライダーが全員知っているだろうと思われる、A山。メンツはいつも遊んでもらっているRッカーズの精鋭(?)数人でした。
「IけDさん、病み上がりなのに相変わらずだねー。ちぎられるとこでしたよー」
とか、
「OOかWら君、あんたホントにめちゃくちゃなことやるよねー」
って感じで一日を満喫した結果がこれです。
随分余ってますよね? 意外に使っていないんです。ローダウンするとストローク性能が犠牲になることに抵抗を感じる方も多いと思いますが、山で乗るにはこれでOKでしょう。車高は低重心になり乗りやすくなりました。バランスも悪くないし、次のセクションに対するアプローチが早めにとれるようになりました。
これまでは車高下げというと、フロントは突き出しを多くして前後とも弱めにセッティングというパターンが多かったように思いますが、セッティングをバッチリ出したサスペンションをそのままのバランスでローダウンすると、走破性はそのままで更に乗りやすい・安心できる・疲れないマシンになり、ライディングの自由度が増します。ローダウンはお勧めです。みなさんも一度試してみてはいかがでしょう?